無色透明になりたいブログ

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「聖なる鹿殺し」を観た

先日は「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」を観てきました@ヒューマントラストシネマ有楽町

 

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唐突に突き付けられた不条理な選択とその決断(運命)

レビューをかなり調べてから行ったのですが、内容に関する予備知識はほぼ無し、皆さんの感想と予告編のみ。
最初からずーっと薄気味悪い。普通の情景なのになんか気持ち悪いこの感じは「散歩する侵略者」っぽいなーと思って観てました。まぁそんな生やさしいもよじゃなかったけど。

聖書の話とかがオマージュになっているのかなぁと思い、鑑賞後に考察などを拝読しましたが、ギリシア悲劇がもとになっているそうですね。(もちろんわたしは予備知識ゼロ、予告編の知識のみで鑑賞しましたが…(笑))
家族が、我こそは生き残ろうとプライドも思いやりもかなぐり捨てて必死でアピールするところ、あとは「1人殺した代償として、家族を1人差し出せ。でなければ全員死ぬ」という不条理な要求に、最終的に皆が伏してしまう、服従してしまう、納得(?)してしまうところがゾッとしました。でも償いという意味では理不尽でも不条理でもないんですよね。過失によって人が死に、その代償として罪を償うわけですから。でも、デートには不向きな作品ですね(笑)
あと音楽がちょっとやりすぎだったかなぁ?あんなに煽らなくても十分不気味でしたよ…雰囲気とか方向性は好きだけど難解だった。そして薄気味悪さが尾を引きますね。

作品としては結構好きなので、ロブスターとかも観てみようと思います。ホラーは苦手だけど、心理的にエグい作品は割と平気です。